注目される散歩の効果

健康増進の効果が高いのではないかと、研究が進められている一つが「犬の散歩」。1人で歩くよりもリラックスできるそうだ。酪農学園大学(北海道)などの研究グループが、健康なお年寄りの男女13人(平均年齢67.5歳)に3日間、犬を連れて30分の散歩をしてもらい、リラックスした状態を示す副交感神経の活性値などを測定した。1人で歩くより数値は倍近く上昇し、日を追うごとに増加した。犬の散歩は、リラックスもできる一石二鳥の運動だ。

では、どのような散歩が効果的なのか。麻布大学の太田光明教授は「10分間で1千歩のペースで歩くと運動効果が上がるという米国の報告がある。犬の集中力は45分ほどなのでそれ以内の時間で、朝夕に2回ほどがベスト」と話す。

「だらだら散歩」よりも「運動する」と意識することが大事。裏技は、犬の「おやつ」を携帯すること。犬に集中力がなくなり、寄り道など気が散漫な散歩になると運動効果が下がる。犬の気が散っている時は、進行方向におやつを置いて集中力を戻してあげよう。

ただ、どんな犬でもうまくいくわけではない。飼い主に忠実に従う「良好」な関係のあることが前提。そのためには食事や散歩前に犬と目を合わせ、「座れ」といった指示に従うように飼い初めから毎日訓練することを太田教授は勧める。

「良好な関係」があれば犬とふれあうことによって、飼い主の側に「オキシトシン」というホルモンが出ることも注目されている。これは、陣痛促進や母乳の分泌を促すホルモンで、母子など親しい関係の人が接する際に分泌される。

30分間、犬とふれあった後の飼い主の尿中のオキシトシン濃度を測定したところ、ふれあい前より55人中13人でより活発に分泌されていた。この13人は、事前アンケートで犬との関係を「良好」と評価された人たちだった。太田教授は「アイコンタクトなどで、人が犬をいとおしく思うことでホルモンが分泌され、ストレスの軽減や癒やしなどにつながる」と分析する。

ただ、一緒に楽しく過ごせる時間はそう長くない。犬の平均寿命は13年程度。失う悲しみにも向き合わなければならない。

帝京科学大学の横山章光准教授は「ペットに過度に依存すると、亡くした際にペットロス状態に陥り、罪悪感や抑うつ状態を強く起こすことがある」と話す。ペットロスを研究する臨床心理士の中川真美さんは「普段から犬とは一定の距離感を保ち、他に信頼できる人など日常の支えを作っておいて欲しい」という。



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by BOUNCE-BONNIE | 2012-07-23 22:07 | Article | Comments(4)  

Commented by yukari at 2012-07-23 23:21 x
一人でお散歩しても退屈で何か目的がないとできないよね
そういう事で言うとわんこと散歩はどこまでも行けるよね
話ながらコンタクトとって2時間でもお散歩出来ますね
ボビーがいなくなったらお散歩しないだろうなー
Commented by テレビ at 2012-07-24 11:38 x
年配の方が、ワンコを連れて散歩している姿を見る機会が多いわ。確かに、独りぼっちで歩いているより、誰か(ワンコでも人間でも)と歩いている方が、意味のあるものになりそう。今回紹介されているように、研究者がちゃんとデータをとって証明したんだね。
びっくりしたのは、ワンコの集中力が45分だということ。私の想像では、もっと集中しているんだと思ってた。ボニーが、ボールを追いかける集中力なんてすごく長い時間あると思っていたんだけど、やっぱり45分ぐらいなの?

別の話になるけど、7月上旬頃にyahooニュースで書いていたけど、乳幼児の時から家で飼っているワンコと一緒に過ごした(成長した)子供は、体の強い子供になるらしいよ。樟太朗くんのことがすぐに頭に浮かんだわ。
Commented by BOUNCE-BONNIE at 2012-07-30 21:46
yukari様
うちの両親にも犬を飼うこと勧めてるんですが。
ボビーくんと散歩はいい運動になるでしょうね!
Commented by BOUNCE-BONNIE at 2012-07-30 21:49
テレビ様
今日の新聞で犬と一緒に成長した子供は強くなるという記事を読みました。テレビさんのコメントを思い出したわ。うちのショータローは結構体調崩すことも多いと思うんやけど、これでも強くなるんやろうか・・・疑問。

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